繁華街にテレクラの看板があった時代
自称四十路の主婦とリアルに会える事になった
身長150センチで普通体型だと自己申告
待ち合わせ場所は国道沿いにあるマック。
相手は自転車で来るという
駐車場に車を停め、店内に入ってさりげなく観察。
窓際の席に電話で聞いてた服装の塾じぃが座っていた。
ひとことでいえばおばちゃん以外の何者でもない印象。
年齢も五十路overっぽい
ひっつめた髪。
化粧っけのないすっぴんのおばさん
体重は60キロありそうなチビデブ熟女。
声をかける気をなくし、忘れ物をしたような
素振りで外に出て逃げた。
おそろしいのはそれからだった。
あのテレクラおばさんは一部始終を見ていたらしい。
一週間後くらいだったと思う。
夜、家に一本の電話がかかってきた。
たまたま妻ではなく私が出た。
女の声で
「○○さんですよね。
お久しぶり」
フルネームを呼ばれた。
「どちら様ですか?」問い返すと
「あなたがすっぽかしたミチコです」
背筋がぞーっとした。
否定すればよかったが恐怖で声が出なかった。
おばさんは一気に、
「黙って帰る人は許せないの。
あなたの会社も、こうして家も分かっています。
15万で許してあげます。明日お昼に会社の近くに
行くのでお支払下さいね。
来ない場合オフィスに訪ねて行きますよ
それと今回限りであなたとの接触は絶ちます。
そこまでバカじゃないですから安心して」
一方的に切れました。
ホラー映画のワンシーンみたい
妻は台所にいたので「間違い電話」と言いました。
一晩、眠れませんでしたよ。
15万は大金だけど、これで済むなら用意しよう。
イヤ警察に届けるべきか、でも会社や家族にバレたら
15万という数字がどこから出てきたか知りません。
けれど翌日の昼休み、
指定の喫茶店に金を持って行きました。
あのスッピンのチビデブおばさんがいました。
オフィス街では、完全に浮いている
おばちゃん臭い格好で目立ちます。
黙って手を出すので15万の入った封筒を渡すと、
黙って受け取り
「どうも。じゃこれでお互い知らんふりということでね」
席を立とうとするので慌てて
「ちょっと待てよ。なんでこっちのこと知ってるんだ」
ホラー熟女は
「車のナンバーから調べるの簡単です」
そして「人を容姿で判断できるほど、
自分はカッコイイの?
オヤジのくせに」吐き捨てるように言って出て行きました。
慣れた手順で、
これまで何度もやっているんだなと確信しました。
15万は、結局銀行から下ろしたことが妻にバレ、
問い詰められましたがパチンコで全額すったと嘘をつきました。
日ごろギャンブルなどやらないので魔がさしたと言い訳し、
怒鳴る妻に土下座
あれから数年、あの女からの接触は一切ありません。
つい先日、懲りずに県内の別の
テレクラへ行ったときのこと。
聞き覚えのある声が受話器から流れてきました。
プロフィールもまったく同じ
年齢も当時のまま。
待ち合わせ場所は変わっていましたが、
やはりロードサイドの店。
迂闊にも「前に会ったよね?」と言ってしまいました。
相手は一瞬沈黙し「会ってないです」と言い、
取ってつけたように「やっぱり3ほしいんですけど」
思わず「3は無理」「そうですか。フロントに戻して下さい」
強い口調で言うので戻しました。
間違いなくあの女だと思います。
今でもスルーする男の車のナンバーを控えて、
どういう方法か身元を調べて恐喝しているのでしょう。
皆さんテレクラには魔物がいるので
気をつけてくださいね
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